書店での万引き被害額は年間190億円以上

書店での万引きの被害額が年間190億円といわれているようです。このコストは書店側にとって大きなデメリットになっているようで、経営を圧迫しているようなのですが、書店数減少の一因にもなっているようです。

もともと、アマゾンなどのネット販売に書店が押されている形ではありますが、ネットオークションで出品しやすくなったことなどが万引きの要因ともいわれており、インターネットの普及で書店数の減少に歯止めがかからないようです。

そして、ここに来てアマゾンがネットでの本の買い取りサービスを開始しましたので、万引きした本をそのままアマゾンに買い取ってもらうというケースも今後は想定されます。

数年ほど前、いわゆるセドリというネットで稼ぐ方法が注目を集めていましたが、絶版になった専門書や学術書などについては、ネットオークションで高く売れるケースもあり、そのような需要の高い本を古本屋などで安く購入してネットで販売して利鞘を稼ぐ人が増えた時期があります。

最近はあまり聞かなくなりましたが、そのような利鞘を稼ぐ方法は手間がかかるため、万引きに走るケースも多くなったのではないかという気がしております。

万引きを防ごうと思えば、店員を増やすなどして対応するしかありませんが、ただでさえ利益率の低い書店ではコスト増につながりますので、さらに経営を圧迫してしまう可能性があります。

今後、いかにして本の万引きを防ぐかについても、重要な課題となっていくことでしょう。