以前、作家さんからウェブでの集客方法について相談を受け、しばらくメールのやりとりをすることがあったのですが、メールの文章がとても稚拙だったため、本当に作家の方なのだろうか?と疑問に思ったことがありました。
書籍での文体とは違い、中学生や高校生が書いたような、素人っぽい文体だったため、意外に思ったことがあったのです。改行の仕方や句読点の打ち方、あるいは装飾関連の順序など、私のような素人でもはっきりわかるぐらい稚拙なものでした。
ただ、文体は稚拙でも、内容自体は非常に中身の濃いもので興味深いものが多く、また、知的好奇心もこちらがへとへとになるぐらい旺盛でたじろいでしまったことがあります。作家さんはそのぐらいのバイタリティーが必要なのだなと感じたものでした。
ライティング方法について詳しく聞いてみますと、原稿を用意したあと、出版社のライターの方が修正して本の形に仕上げてくれるようなのです。なので、文章の中身は自分が書いたものだが、文体自体は他人のものだというようなことを言っていました。おそらくですが、出版社にはライターの方が大勢いるものと思いますが、校正にはある程度のスキルが必要なものと思われます。
ゴーストライターと違うのは、中身のコアなコンテンツ部分は作家本人が作成するため、本質的な内容の部分は作家本人が書いている点です。
一方、作家は本の内容にも一切関知せず、名前だけを貸す形で出版するケースもあるかと思いますが、この場合はいわゆるゴーストライターといえるのでしょう。
私も時間があれば、専門的な校正のスキルを身に付けたいのですが、本を読んで独学で勉強しているものの、なかなか文章が上達しません。上達するまで時間がかかるものなのかもしれませんが、スキルとしてのライティング力を高めていきたいと思っています。