出版業界は薄利多売の傾向

本の出版数は一日に数百点を数えるそうですが、一冊あたりの発行部数は減少傾向にあるようです。
薄利多売ということなんでしょうか、確かに、さまざまな本が出版されていますが、実際に読んでみるとどこかで見たことのある内容だったというケースも比較的多いです。

これはおそらく、その本を書いた著者もさまざまな本を参考にして得た知識をもとに書いているからだろうと思います。
ある程度は独自の視点もあるのでしょうけれども、インターネットで情報が入手しやすくなっている現在、読者の方でもその著者が読んだ本も入手できるケースが多いですので、実際に読んでみると重複している部分が多かったということになるかと思います。

これは特に情報系に関する本にいえることですが、インターネット上でなされているようなリライトというような手法になるのかもしれません。
自費出版のように、一般の人でも本を出すのが比較的簡単となって今日、コンテンツ内容の希薄化が進んでいるというのが、現在の発行部数の減少につながっていると考えてよいかと思います。

このような状況になってくると、ふたたび古典などを読み返してみるのもいいのではないかと思われます。
人類の歴史のなかで膨大な数の名著といわれる本が既に出版されているわけですので、濃い内容の本を読みたいという場合は古典などをさぐってみるのもよいのではないでしょうか。

インフォメーションという形の単なる情報を入手するだけのではなく、魂のひびく名作を読んでみるのもたまにはいいかもしれません。